17年前、私が高校生の時代ですが、多感な時期に親と衝突するたびにお邪魔して、話を聞いてもらっていたアニキ的存在の友人夫妻がいました。

湖畔沿いの広い古民家に転がり込んでは、ご飯を食べさせてもらったり、時に泊めてもらったり、ドライブに連れていってもらったり。

そんな彼らの家にある日訪れた時のこと。
一頭のMIX犬がそこにいました。
元々こうたという先住犬がいたのですが、散歩中にそのMIX犬がふらっと現れるようになり、やがて家にまでついてくるようになったのだとか。

これも何かの縁だからと、彼らはその後彼女を家族として迎え入れ
さくら
と名付けました。

17年間さくらさんはきっととても幸せで、そして静かにそっと友人夫妻を支え続けていました。
派手に主張するわけでなく、分かりやすい愛情表現をするわけでもない。
静かに、穏やかに、そっと寄り添う、そんな深みのある彼女はこの4月、友人夫妻の見守るなか旅立っていきました。

何か気持ちをあらわしたくて、先日手紙とリースを贈りました。
深みのあるピンクの優しい紫陽花はさくらさんのイメージそのもの。

友人夫妻が写真を送ってくれたので紹介します。
木工職人である友人の手づくり花掛けがリースを更にやわらかくしています。