愛する高齢の犬や猫との別れが近づくことは、飼い主様にとって非常に辛く、多くの不安を伴います。
こちらでは、高齢ペットの終末期に現れる変化の見分け方から、後悔のない看取りのための選択肢、そしてさいたま市で利用できるペット火葬までの情報をお伝えさせて頂きます。
愛する家族が穏やかに最期を迎えられるよう、そして飼い主様が安心して見送れるよう、今からできる準備のご参考にして頂けますと幸いです。

高齢の犬・猫の「終末期」にあらわれやすい変化

愛する犬や猫が高齢になり、終末期を迎えることは、飼い主様にとって非常に辛く、そして向き合わなければならない現実です。
この時期には、これまでとは異なる様々な身体的・行動的な変化が見られるようになります。
これらの変化を早期に察知し、適切に対応することで、ペットが穏やかに最期を迎えられるようサポートすることができます。ここでは、終末期にあらわれやすい主な変化についてご紹介いたします。

食欲・歩行・排泄など生活の変化

終末期に入ると、これまで当たり前だった日常生活の様々な側面に変化が現れます。
これらの変化は、身体機能の低下や内臓機能の衰えが原因であることが多いです。

食欲の変化

変化の兆候具体的な内容
食欲不振・食欲減退以前のように食事に興味を示さなくなる、食べる量が著しく減る、全く食べなくなる。
食べ物の好みの変化これまで好きだったものを食べなくなる、特定の柔らかいものや香りの強いものしか口にしない。
嚥下(えんげ)困難食べ物をうまく飲み込めない、むせる、口からこぼすことが増える。
飲水量の変化水を飲む量が減る、あるいは逆に異常に増えることがある。

歩行・運動能力の変化

変化の兆候具体的な内容
ふらつき・転倒歩くときに足元が不安定になる、まっすぐ歩けない、立ち上がる際にふらつく、転びやすくなる。
立ち上がりの困難寝た状態から自力で立ち上がることが難しくなる、時間がかかる。
散歩の拒否・短縮散歩に行きたがらない、途中で座り込む、散歩の距離が著しく短くなる。
筋力の低下後ろ足が弱くなる、段差を上り下りできない、ジャンプができなくなる。
関節の痛み歩くのを嫌がる、特定の姿勢を避ける、触られると痛がる。

排泄の変化

変化の兆候具体的な内容
粗相の増加トイレの失敗が増える、寝床や家の中で排泄してしまう。
排泄回数の変化排泄の回数が極端に増える、または減る。
排泄姿勢の維持困難排泄時にバランスを崩す、途中で座り込んでしまう。
便秘・下痢便が出にくくなる、数日排便がない、あるいは軟便や下痢が続く。
尿失禁寝ている間や、意識せずにおしっこを漏らしてしまう。

その他の生活の変化

上記以外にも、睡眠時間の増加や活動性の低下、呼んでも反応が鈍くなるなど、様々な変化が見られます。
以前のように遊びに誘っても興味を示さなかったり、家族との交流を避けるようになることもあります。
被毛の艶がなくなったり、体重が減少して痩せ細るといった見た目の変化も、終末期のサインとして現れることがあります。

痛みや苦しさのサインをどう見分けるか

犬や猫は、痛みや苦しみを言葉で伝えることができません。
そのため、飼い主様がそのサインを注意深く観察し、理解しようとすることが非常に大切です。
些細な変化が、実は大きな苦痛の表れであることもあります。
以下のポイントに留意して、ペットの様子を見守ってみてください。

サインの種類具体的な行動・身体的変化
行動の変化震えや呼吸の荒さ うずくまる、体を丸めるなど、普段と違う姿勢を長時間とる 特定の場所を触られるのを嫌がる、攻撃的になる 特定の部位を執拗に舐め続ける、噛む 食欲がない、水を飲まない 隠れる、呼びかけに反応しない 夜鳴きや無駄吠えが増える じっとしていることが多くなる、活動性の低下
表情の変化目つきがうつろ、焦点が合わない 口の周りを舐め続ける、よだれが多い 歯ぎしりをする 耳の位置がいつもと違う(後ろに倒れているなど)
姿勢の変化体をかばうような姿勢(背中を丸める、首を伸ばすなど) 常に同じ体勢でいる、体勢を変えるのを嫌がる 足を引きずる、跛行(はこう)
呼吸の変化呼吸が速い、浅い、または努力性呼吸(お腹を使って息をする) 咳き込む、喘ぐ 開口呼吸(口を開けて息をする)
身体の変化触ると熱い、または冷たい部分がある 腫れやむくみが見られる 毛並みが乱れる、毛づくろいをしなくなる

これらのサインは単独で現れることもあれば、複数同時に見られることもあります。
一つでも気になるサインがあれば、動物病院に相談し、獣医師の診断を仰ぐことも大切です。

動物病院と連携しながら見守るときのポイント

高齢の犬や猫の終末期は、飼い主様だけで抱え込まず、動物病院と密接に連携しながら見守ることが、ペットの苦痛を和らげるために非常に重要な行動です。
獣医師は、専門的な知識と経験に基づいて、適切なアドバイスや治療を提供してくれます。

定期的な健康チェックと情報共有

終末期においても、定期的な健康チェックは欠かせません。
獣医師は血液検査や画像診断などを通じて、ペットの体内の状態を把握し、病気の進行度合いや新たな問題の発生を早期に発見することができます。
ペットに何か変化があれば、些細なことでも相談してみましょう。
些細な変化でも、獣医師にとっては重要な情報源となることがあります。

緩和ケアと痛みの管理の相談

終末期においては、病気を治すことよりも、ペットの苦痛を和らげ、残された時間を穏やかに過ごさせる「緩和ケア」が中心となります。
痛みや不快感を軽減するための薬(鎮痛剤など)の処方や、点滴による栄養補給、酸素吸入などの処置があります。
どのような治療がペットにとって最も負担が少ないか、選択肢を提示してもらい、家族で検討することが大切です。

緊急時の対応と事前確認

終末期のペットは、容体が急変することが少なくありません。
夜間や休日に急な体調不良に見舞われた場合に備え、かかりつけの動物病院の緊急連絡先や、提携している夜間救急病院の情報を事前に確認しておきましょう。

疑問や不安の共有と心のケア

終末期のケアは、飼い主様にとっても精神的な負担が大きいものです。
ペットの病状や今後の見通し、ケアの方法など、どんな些細な疑問や不安でも、獣医師に相談してみてください。
獣医師は、医学的な側面だけでなく、飼い主の心のケアについてもサポートしてくれることがあります。

最期の時間をどこで過ごすかを考える

愛する高齢のペットが終末期を迎えるにあたり、どこで最期の時間を過ごさせてあげるかは、飼い主様にとって非常に重要な決断となります。
ペットの性格、病状、ご家族の状況など、様々な要素を考慮し、後悔のない選択をするための考え方をご紹介します。

自宅で看取る場合のメリット・負担

住み慣れた自宅で愛するペットを看取ることは、多くの飼い主様が望む選択肢の一つです。
ペットが最も安心できる環境で過ごせるという大きなメリットがある一方で、ご家族にかかる負担も考慮する必要があります。

自宅で看取るメリット

  • ペットの精神的安定: 慣れた環境で過ごせるため、ペットはストレスを感じにくく、穏やかに過ごせる可能性が高まります。見慣れた景色や匂いの中で、安心して最期を迎えられます。
  • 家族との絆の深化: 常にそばにいることで、ペットとの触れ合いの時間を最大限に持つことができます。
  • 費用の抑制: 入院費用や通院頻度を減らせるため、医療費全体の負担を抑えられる場合があります。ただし、往診や訪問看護を利用する場合は別途費用がかかります。
  • 自由なケア: 病院の面会時間などに縛られず、ご自身のペースで介護や看病を行うことができます。ペットの体調やご家族の生活リズムに合わせて柔軟に対応できる点が魅力です。

自宅で看取る際の負担と課題

  • 身体的・精神的介護負担: 寝たきりになった場合の体位変換、排泄介助、食事補助など、24時間体制での介護が必要になることもあります。特に大型犬の場合、身体的な負担は大きくなります。
  • 医療処置の限界: 自宅では点滴や酸素吸入など、高度な医療処置を行うことが難しい場合があります。病状が急変した際の対応に不安を感じることもあるかもしれません。
  • 衛生管理: 寝たきりや失禁が増えると、自宅の衛生管理が難しくなることがあります。定期的な清掃や消臭対策が必要になります。
  • 家族の日常生活への影響: 介護に多くの時間と労力が割かれるため、ご家族の仕事やプライベートな時間に影響が出る可能性があります。家族間で手助けし合うことを負担が偏らない心がけになります。

自宅での看取りを検討する際は、かかりつけの動物病院に相談し、往診や訪問看護の利用、緊急時の対応などについて事前に確認しておくことが大切です。
さいたま市には往診に対応している動物病院もありますので、情報収集をしてみましょう。

動物病院・入院で看取る場合の考え方

自宅での看取りが難しい場合や、ペットの病状が重く専門的な医療ケアが必要な場合には、動物病院での入院や看取りも選択肢となります。
専門家による手厚いケアを受けられる一方で、ペットやご家族にとっての考慮点もあります。

動物病院・入院で看取るメリット

メリット詳細
専門的な医療ケア獣医師や動物看護師による24時間体制の医療管理が受けられます。疼痛管理や点滴、酸素吸入など、自宅では難しい処置も適切に行うことが可能です。
急変時の迅速な対応病状が急変した場合でも、すぐに専門的な処置を受けることができます。これにより、ペットの苦痛を最小限に抑えることに繋がります。
家族の介護負担軽減ご家族は直接的な介護の負担から解放されます。精神的・身体的な疲労を軽減し、ペットとの面会時間に集中することができます。
清潔な環境病院は常に清潔に保たれており、感染症のリスクを低減できます。排泄物の処理なども専門スタッフが行うため、衛生面での心配が少なくなります。

動物病院・入院で看取る際の考慮点

考慮点詳細
ペットのストレス慣れない環境や他の動物の存在が、ペットにとってストレスになる可能性があります。特に臆病な性格のペットや、長期入院の場合には注意が必要です。
面会時間の制限多くの動物病院では面会時間が決められています。いつでも好きな時にペットに会えるわけではないため、寂しさを感じることもあるかもしれません。
高額な費用入院費用や専門的な医療処置には高額な費用がかかる場合があります。事前に費用の見積もりを確認し、経済的な負担を考慮する必要があります。
最期に立ち会えない可能性面会時間外にペットが亡くなってしまった場合、最期に立ち会えない可能性があります。これは飼い主様にとって大きな後悔となることもあります。

動物病院での看取りを検討する際は、入院中のケア内容、面会時間、費用、そして万が一の際の対応について、事前に担当の獣医師と十分に話し合い、納得した上で決断することが大切だと思います。

家族の事情とペットの性格から考える選択肢

自宅と動物病院、どちらで看取るのが最適かは、ご家族それぞれの事情とペットの個性によって異なります。
一つの正解があるわけではなく、ご家族にとって最善の選択をすることが大切です。

ご家族の状況を考慮する

  • 介護にかけられる時間と労力: ご家族が共働きである、高齢のご家族のみで介護が難しい、小さなお子様がいるなど、介護に十分な時間や体力を割けない場合は、病院でのケアも有力な選択肢となります。
  • 経済的な余裕: 自宅での看取りは往診や介護用品の費用、病院での入院は高額な医療費がかかります。ご家庭の経済状況に合った選択をすることが重要です。
  • 精神的な準備とサポート体制: 看取りは精神的に大きな負担を伴います。ご家族間で支え合い、必要であれば動物病院のカウンセリングや地域のサポートサービスを利用することも検討しましょう。

ペットの性格と病状を考慮する

  • 環境への適応力: 新しい環境に慣れるのが苦手なペットや、非常に臆病な性格のペットは、自宅で過ごす方がストレスが少ないかもしれません。
    逆に、人懐っこく、どこでも順応できるペットであれば、病院での入院も比較的受け入れやすいでしょう。
  • 痛みや苦痛の度合い: 痛みが強く、頻繁な投薬や処置が必要な場合は、専門的な医療管理が可能な病院でのケアがペットの苦痛を和らげる上で有効です。緩和ケアの選択肢についても獣医師と相談しましょう。
  • 食欲や排泄の状況: 食欲不振が続き、自宅での強制給餌が難しい場合や、排泄のコントロールが完全にできなくなってしまった場合など、自宅でのケアが困難な状況も考慮に入れる必要があります。

これらの要素を総合的に判断するためには、かかりつけの獣医師とのコミュニケーションが不可欠です。ペットの病状や予後について正確な情報を得て、自宅でのケアの限界や病院でのケアの可能性について具体的に話し合いましょう。ご家族全員で意見を出し合い、ペットにとって何が一番幸せな選択なのかをじっくりと考える時間を持つことが、後悔のない看取りに繋がると思います。

看取りの前に家族で話し合っておきたいこと

愛するペットの終末期が近づいたとき、ご家族で事前に話し合い、意思を共有しておくことは、後悔のない看取りと、ペットが安らかに旅立つためにとても大切です。

医療方針の希望

ペットの病状や年齢、生活の質を考慮し、どのような医療を選択するのか、ご家族全員で話し合い、獣医師とも相談しながら方針を決定することをおすすめいたします。

積極治療と緩和ケアの選択肢

ペットの医療方針には、主に「積極治療」と「緩和ケア」の二つの選択肢があります。
積極治療は、病気の根治や進行の抑制を目指し、手術や抗がん剤治療など、ペットに負担がかかる可能性のある治療も選択肢に入ります。
一方で緩和ケアは、病気の進行を止めることよりも、痛みや苦痛を和らげ、残された時間を穏やかに過ごせることに重点を置きます。食欲不振に対する栄養補助、疼痛管理、呼吸困難の軽減などが含まれます。
どちらの選択肢も、獣医師から具体的な治療内容や予後、費用について説明を受け、ペットにとって何が最善かを慎重に検討することが大事です。

家族の意思決定とペットへの影響

ご家族の意思決定は、ペットの最期の時間に大きな影響を与えます。
全ての家族が同じ方向を向いていなければ、後々後悔や対立が生じる可能性もあります。
獣医師は、専門家としての意見やアドバイスを提供してくれますが、最終的な決定はご家族に委ねられます。

最期の時間に誰がどう立ち会うか

ペットが旅立つ瞬間をどこで、誰と過ごすのかも、事前に話し合っておきたい大切なテーマです。
この選択は、ペットにとってもご家族にとっても、心に残る大切な時間となります。

看取りの場所と立ち会い

看取りの場所としては、住み慣れた自宅でご家族に見守られながら過ごす方法と、動物病院で獣医師や看護師のサポートのもとで看取る方法があります。
自宅での看取りは、ペットが最もリラックスできる環境で、ご家族が自由に声をかけたり触れたりしながら最期を迎えられるというメリットがあります。
一方、動物病院での看取りは、緊急時の医療処置や、安楽死を選択した場合に獣医師の専門的な介助を受けられるという安心感があります。
ご家族の中で、誰がその瞬間に立ち会いたいか、また、子供たちをどう巻き込むかについても、事前に話し合っておくことで、心の準備ができます。

看取り後の心のケアとサポート


ペットロスは、大切な家族を失ったときと同じように、強い悲嘆や喪失感を伴います。
ご家族がお互いの悲しみを認め合い、支え合うこと、また、ペットとの思い出を語り合う時間を持つことが、心の回復に繋がります。

亡くなったあとの流れ(火葬方法・葬儀の形)

ペットが亡くなった後の火葬方法や葬儀の形についても、事前にご家族で話し合い、希望を明確にしておくことで、慌てることなく、心穏やかに見送ることができます。
さいたま市には様々なペット火葬・供養の選択肢があります。

火葬方法の種類と特徴

ペットの火葬方法には、主に以下の種類があります。

火葬方法特徴遺骨の返却
個別火葬ご家族のペットだけを個別に火葬します。他のペットと一緒になることはありません。火葬に立ち会える場合や、火葬後にご自身で収骨できる場合もあります。返却されます
一任火葬(個別一任火葬)ペット霊園や火葬業者に火葬の全てを一任します。個別に火葬されますが、ご家族が火葬に立ち会うことはありません。業者によって、遺骨の引き取り方法が異なります。返却されます
合同火葬複数のペットと一緒に火葬されます。そのため、個別の遺骨を返却することはできません。多くの場合、合同供養塔などに埋葬され、他のペットたちと共に供養されます。費用を抑えたい場合や、他のペットと一緒に眠らせてあげたいと考える場合に選ばれます。返却されません(合同供養塔などに埋葬されることが多い)

葬儀の形式と供養の選択肢

火葬後、遺骨をどのように供養するかも、ご家族にとって大切な選択です。
人間と同じように、ペットの葬儀や供養の形も多様化しています。

ご家族のライフスタイルや、ペットへの想いに合わせて、最も心安らぐ供養の方法を選んで頂けますと幸いです。

終末期ケアの中でできる小さな工夫

食事・給水・トイレのサポート方法

高齢の犬や猫が終末期を迎えると、食欲や飲水量が減ったり、排泄に介助が必要になったりすることが多くなります。小さな工夫を重ねることで、ペットが少しでも快適に過ごせるようサポートすることができます。

食事のサポート

食欲が低下した際には、食事の内容や与え方を工夫してみることがおすすめです。
無理強いはせず、ペットが少しでも口にしやすいものを選んであげてください。

工夫点具体的な方法
食事の準備香りの強いウェットフードや、嗜好性の高いフードを試してみましょう。フードを少し温めると香りが立ち、食欲を刺激することがあります。手作り食を検討する場合は、動物病院の獣医師に相談し、栄養バランスに配慮してください。
与え方少量ずつ頻繁に与えることで、一度に食べきれなくても栄養を摂取しやすくなります。食べやすいように食器の高さを調整したり、スプーンや指で直接口元に運んであげたりするのも良いと思います。
食欲不振が続く場合数日間食欲がない、全く食べないといった場合は、動物病院に相談しましょう。点滴による水分・栄養補給や、食欲増進剤の処方など、獣医師と連携して適切なケアを検討します。

給水のサポート

脱水は高齢のペットにとって命に関わる問題になります。
意識的に水分を摂取できるように心がけて頂くことをおすすめいたします。

工夫点具体的な方法
飲水量の確保新鮮な水を常に複数箇所に用意し、いつでも飲めるようにしましょう。ウェットフードや水分補給用のゼリー、スープなどを与えるのも効果的です。
飲水介助自力で水を飲めない場合は、スポイトやシリンジを使って少量ずつ口元に含ませてあげましょう。誤嚥(ごえん)に注意し、無理のない範囲で行ってください。
脱水症状の確認皮膚をつまんで戻る速さや、歯茎の湿り具合で脱水症状の有無を簡易的に確認できます。異変を感じたら、すぐに動物病院を受診しましょう。

トイレのサポート

排泄の失敗が増えたり、自力での排泄が難しくなったりした場合は、適切な介助と環境整備が必要になります。

工夫点具体的な方法
排泄介助おむつやペットシーツを敷くことで、排泄の失敗によるストレスを軽減できます。自力で立てない場合は、抱きかかえて排泄を促したり、排泄補助具を使用したりする方法もあります。
清潔保持排泄後は、お尻周りを温かいタオルで優しく拭くなどして清潔に保ちましょう。必要に応じて部分的なシャンプーを行うことも検討してください。清潔に保つことで、皮膚炎や感染症の予防につながります。
トイレ環境の整備トイレの段差をなくしたり、滑りにくい素材のマットを敷いたりして、安全に移動できるように工夫しましょう。排泄のリズムを把握し、定期的にトイレに連れて行くことも大切です。

体勢変換・床ずれ予防・寝床づくり

寝たきりの状態が続くと、血行不良や床ずれのリスクが高まります。
快適な寝床を整え、定期的なケアで体を守ってあげましょう。

体勢変換の重要性

寝たきりのペットは、同じ体勢でいると体の特定の部分に圧力がかかり続け、血行が悪くなります。
これを防ぐために、定期的な体勢変換が必要です。

  • 体位変換の頻度: 2~4時間を目安に、優しく体を動かしてあげましょう。
  • 体の支え方: 抱き上げる際は、お腹の下と首元をしっかりと支えてあげて、体に負担がかからないようにすることが大切です。クッションやタオルを体の下に挟んで、特定の部位に体重が集中しないように工夫することもできます。

床ずれ予防のポイント

床ずれ(褥瘡)は、骨が突出している部分(肩、肘、股関節、かかとなど)にできやすい傾向があります。一度できてしまうと治りにくいため、予防がとても大切です。

予防策具体的な方法
寝具の選択低反発マットや体圧分散マット、ドーナツ型クッションなど、柔らかく通気性の良い寝具を選びましょう。ペットの体に合ったサイズで、厚みのあるものが理想的です。
清潔と乾燥寝具は常に清潔に保ち、湿気をこもらせないように注意しましょう。排泄物などで汚れた場合はすぐに交換し、皮膚を清潔に拭いて乾燥させることが大切です。
マッサージ血行促進のために、優しく体をマッサージしてあげましょう。特に骨の突出部周辺は、皮膚の状態をよく確認しながら、指の腹でゆっくりと揉みほぐしてあげてください。
皮膚の観察毎日、体を撫でながら皮膚に赤みやただれがないか、毛が薄くなっている部分がないかなどを確認しましょう。異変を見つけたら、早めに動物病院に相談してください。

安心できる寝床づくり

ペットが安心して休める寝床は、終末期ケアにおいて非常に大切です。

  • 場所の選定: 静かで落ち着ける場所を選びましょう。家族の気配を感じられるリビングの一角や、普段過ごしていたお気に入りの場所などがおすすめです。
  • 温度・湿度管理: 部屋の温度は22~26℃、湿度は50~60%を目安に、ペットが快適に感じるよう調整しましょう。特に冬場は冷え込みすぎないよう、夏場は熱中症にならないよう注意が必要です。
  • 安全性: 転落の危険がないか、周囲に危険なものがないかを確認し、安全な環境を整えましょう。

声かけやスキンシップの持ち方

体が不自由になっても、飼い主様との心のつながりはペットにとって大きな支えとなります。
声かけやスキンシップを通じて、愛情を伝えてあげてください。

優しい声かけ

高齢になると視力や聴力が衰えることがありますが、飼い主様の声はペットにとって安心感を与えます。

  • 穏やかなトーンで: いつもと同じ優しい声で語りかけましょう。
    ペットの名前を呼んだり、「いい子だね」「大丈夫だよ」といった安心させる言葉を繰り返したりすることで、ペットは安らぎを感じます。
  • 触れる前に声をかける: 寝ている時や、近づく際には、まず声をかけてから触れるようにしましょう。急に触られると驚いたり、痛みで不快感を感じたりすることがあります。

心安らぐスキンシップ

無理のない範囲でのスキンシップは、ペットの精神的な安定につながり、絆を深める大切な時間です。

スキンシップの種類具体的な方法
撫でる・マッサージペットが嫌がらない範囲で、優しく体を撫でたり、マッサージしてあげましょう。特に、頭や首、背中など、普段から好んで触られていた場所が良いでしょう。血行促進やリラックス効果も期待できます。
ブラッシング毛並みを整えるブラッシングは、皮膚の健康を保つだけでなく、飼い主さんとの大切なコミュニケーションの時間にもなります。柔らかいブラシで優しく行い、毛玉や皮膚の異常がないかを確認しましょう。
寄り添う時間ただ隣に座って、そっと寄り添うだけでも、ペットは飼い主さんの存在を感じて安心します。テレビを見ながら、本を読みながらなど、普段通りの生活の中で自然に寄り添う時間を作りましょう。
飼い主の匂い飼い主さんの匂いがついたタオルや衣類を寝床に入れてあげることも、ペットの安心感につながります。

ペットの反応をよく観察し、嫌がるそぶりを見せたらすぐに中止することが大切です。
終末期のペットは、痛みや不快感から触られることを嫌がることがあります。
無理強いせず、ペットの気持ちを尊重したスキンシップを心がけましょう。

看取りのあと、ペット火葬に向けて準備しておくと安心なこと

愛するペットとの別れは、突然訪れることもあれば、終末期ケアを通じて心の準備をする時間がある場合もあります。
しかし、実際にその時を迎えたとき、どのように見送るかは多くの飼い主様にとって大きな課題です。後悔なくペットを見送るために、看取りの後に必要な準備と、さいたま市で利用できるペット火葬の選択肢について事前に知っておくと安心です。

安置方法・必要なものの事前確認

ペットが亡くなった後、火葬までの間、ご遺体を適切に安置することが大切です。

ご遺体の安置方法

ペットが息を引き取ったら、まずは静かな場所に寝かせ、生前の安らかな姿を整えてあげましょう。
体液が漏れ出る場合があるため、ペットシーツやビニールシートを敷いた上にタオルなどを敷き、その上に寝かせます。
死後30分から1時間ほどで体が硬直し始めるため、手足を自然な形に整えてあげましょう。
特に夏場は1日程度、冬場でも3日程度が安置の目安とされていますが、空調や保冷によって期間を調整することも可能です。
ご遺体は腐敗が進まないよう、頭部やお腹の周りを中心に保冷剤やドライアイスで冷やしてあげることが大切です。

安置に必要なもの

ご遺体の安置には、以下のものを用意しておくと安心です。

  • ペットシーツやビニールシート:体液漏れを防ぎ、寝床を清潔に保つために使用します。
  • タオルや毛布:ご遺体を優しく包んだり、寝床に敷いたりします。
  • 保冷剤やドライアイス:ご遺体の腐敗を遅らせるために、頭部やお腹の周りに置きます。
  • 段ボール箱やペット用棺:ご遺体を納める箱として使用します。
  • お花や好きだったおやつ、手紙など:少量であれば、一緒に火葬できる場合があります。ご希望のものがございましたら、是非事前にご相談ください。

さいたま市で選べる火葬の方法を把握しておく

さいたま市には、ペット火葬に対応する様々な業者があり、火葬方法も複数あります。
ご自身の希望や状況に合った方法を選ぶために、それぞれの特徴を理解しておくと安心です。

火葬方法特徴返骨費用
合同火葬複数のペットと一緒に火葬されます。費用を抑えたい場合や、他のペットたちと一緒に見送りたいと考える方に向いています。不可(共同供養塔への埋葬が一般的)比較的安価
個別一任火葬ペットを個別に火葬し、火葬からお骨上げまでを業者に一任する形式です。飼い主様が立ち会う必要がなく、後日ご遺骨を受け取ることができます。可能合同火葬より高価
立会個別火葬ペットを個別に火葬し、飼い主様が火葬に立ち会い、お骨上げまで行える形式です。最期の時間を共に過ごし、ご自身の手でお骨を拾いたいと考える方に向いています。可能最も高価
移動火葬車による火葬火葬炉を搭載した車両が自宅や指定の場所まで来て火葬を行うサービスです。自宅の近くで火葬できるため、移動の負担が少なく、プライバシーが保たれます。さいたま市でも多くの業者が対応しています。可能(個別火葬の場合)個別火葬に準ずる(出張費込みの料金体系が多い)

さいたま市では、市と提携している施設で低価格な火葬サービスを提供している場合もありますが、立ち会いや収骨ができないなどの制約があることも考慮が必要です。

つむぎ舎のペット葬儀

私たちつむぎ舎は、住み慣れたご自宅へ火葬炉を搭載した専用の火葬車にてスタッフが訪問する「訪問葬儀」「出張火葬」を行っています。
弊社にお越しいただき、敷地内で火葬を行うことも可能です。

ありがとうの気持ちをしっかり伝えることのできる、温かでゆっくりとしたお見送りの時間をご家族と共につくり出します。
また、ペット専用霊園「川口ペットの郷」との協働にて、祭壇を設置した霊園セレモニーホールでのご葬儀も承っています。
安心してペットの見送りが出来るよう、お気軽にご相談ください。