つむぎ舎のオリジナル商品に無垢のフォトフレームが仲間入りです。
子どもたちや犬猫との良い写真を残しておきたい!
そんな私自身の思いに加え
時折ご葬儀先のお施主様から聞く「ちゃんと写真を撮って残しておけば良かった」というお声がきっかけとなり始まった、今回のフォトフレームづくり。
じっくりと時間をかけて、素材の選定、フレームの厚みや幅、仕上げ方法を打ち合わせ、試作を経てついにカタチになりました。
とかく便利で手軽な時代です。一台のスマートフォンがあれば、たくさんの写真が撮れて、大量のデータを手元に残しておくことができます。
それだけに、じっくりと「1枚」を大切に撮って残すという思考が社会的に失われつつあるようにも感じます。
「バックアップをとっていなかった!」
「枚数はたくさんあるけど、見返してみると『良い写真』が見当たらない・・」
時代を象徴するかのようなトラブルへのささやかな予防としても
「フレームにきちんと入れて残す」ことは、助けになるように思います。
ただ売るのではなく
今回、つむぎ舎に協力して製作を担当してくれたのは、八ヶ岳南麓に工房を構える木工家具製作 スヌグライフの藤沢さん。
犬との丁寧な暮らしが私のお手本であり、古くからの友人でもあります。
フレームが完成して初めて手に取った時、愛情を持って手仕事をする作り手のことを商品と共に伝えたい、という思いが湧き上がってきました。
つむぎ舎ではメモリアルグッズの取り扱いをしていますが、これを契機に
つむぎ舎ならではの商品やサービスを、少しづつ増やしていこうと決めました。
私たちがなすべきことは
「メモリアルグッズを売る」
ことではなくて
出会う方々とどうぶつの家族たちのそれぞれの物語に心を寄せる存在であり続けること。
つくり出す商品は「家族」の一部となっていくような「暮らしに馴染む」ものであること。
そうありたいので、作り手の物語をもう少しだけ紹介させてください。
木工という仕事
八ヶ岳の小さな工房「スヌグライフ」を主宰する木工家の藤沢さんは、建築系会社員の20代だった頃、自ら木でものをつくり出す仕事をしたいという思いから、一念発起して会社を辞め、長野の技術専門校で木工を学び始めました。
それから10数年、色々な経験を経て、2013年に念願の自宅兼工房をハーフビルドで建て、木工家具製作スヌグライフとして活動を開始。
椅子やテーブルはもちろん、キャビネットなどの大型家具から、キッチンなどの水回り、今回のフォトフレームのような小さなものまで、どんなものも手掛けます。
「ものづくりのその先に、使い手であるお客さまがいることをいつも思いながら製作しています」
そういう藤沢さんの仕事への思いは、職種は違えど、つむぎ舎の葬儀にも相通ずるものがあります。
日々の暮らしの中に、いつも
そんな藤沢さんに、今回のフレーム製作にあたっての想いを聞いてきました。
「私たちも長年、犬と暮らしていますが最期のその時はやはり寂しく辛いものです。でも、たくさんの共に過ごした時間は無くなることはなく、その後の日々の暮らしの中にいつも存在しているように思います。
そんな大切などうぶつの家族との思い出をいつまでも感じられる、『暮らしに馴染む』というつむぎ舎さんがものづくりをする上で大切にしていることを元に、フォトフレームの製作が始まりました。
そして何度か試作を重ねながら完成したフォトフレームは、どこかノスタルジックで温もりのあるつむぎ舎さんらしいものになりました。
メモリアルフォトと共にご家族の暮らしに寄り添えるものになりますように、八ヶ岳から願っております。」
木工家具製作スヌグライフ 藤沢知明
東京生まれ
1997年 長野県上松技術専門校 木工科修了
その後山梨県河口湖町で木工作家に師事
2003年より北海道旭川で特注家具の製作に従事
2011年 八ヶ岳南麓に移住
2013年 師事していた木工作家の協力工房として椅子製作に携わる傍ら、スヌグライフとして活動を始める
現在、妻と元保護犬のコーギーと暮らす
つむぎ舎 Original Photo frame
樹種:国産クルミ材
仕上げ:オイルフィニッシュ
*写真面はガラスを使用しております。
価格は全て税/送料込みです。